John Ireland  Chamber Works (2023.8.7)


この投稿はずいぶんご無沙汰をしてしまった。音楽鑑賞をしていなかったわけではないのだが、コロナによる仕事の変化や、演奏会の準備、そしてブログ投稿をしていたため、こちらに書こうという気にならなかったのである。

ブログの使用をやめたことにより、自分のサイトを落ちついて作ろうという気になり、「最近のニュース」「CD等の感想」は今後、適宜更新していく予定である。ところでCDと言っても昨今はあまり流行らなくなっているらしい。ついこの間、ある音楽関係で働いている方から以下のような言葉があった。
「MD」の一件は、なかなかショッキングなお話でしたね…。
私にも少しだけ似たような経験があることを思い出しました。6年ほど前、私の所属するアマオケに新卒で入団した女子に、次の本番で取り上げる曲が収録されたCDをプレゼントしたところ「…CDってどうやって聴くんですか?」と問われたのです。
彼女はノートPCを持っていたため、何とかそれで聴くことができたのでした。
MDの話というのは、あるアンサンブルの演奏家の準備で、音源をMDで送ったところ、相棒から「それって新しいいじめだと娘が言ってましたよ」と言われたこと。ミニディスクなど今ではどこにも売っていないようだし、時代の移り変わりというのも早いものだと思う。現在乗っている車にはCDを聴く装置が付いていないし、そのうちに廃れてしまう運命なのかもしれない。では今時の人たちは音楽をどうやって聴いているのか・・・

愚痴はこの位にしておき、今回はアイアランドの室内楽曲集。ずいぶん前に買っていたのだが、「ファンタジー・トリオ」しか聴いていなかった。他の曲も聞いてみたところ、彼のピアノ曲同様に魅力的な作品群であることを発見した次第である。「ヴァイオリン・ソナタ第2番」は、1917年のコンクール優勝作で、初演されてからアイアランドの名が広く一般に知られるようになった作品と言われているが、解説を読むと「The thirty year old violinist Albert Sammons had already achieves a considerable reputation by the time he came to play Ireland's sonata. At that time Sammons and his pianist William Murdoch were privates in the Grenadier Guards, and of course plays in uniform;」とあった。当時の状況を考えながら聞くとなかなか興味深い。その他、ピアノトリオ第2番、チェロ・ソナタなどが素晴らしかった。細かいことについては「ピアノ作品研究」のアイアランドの項に書いてあるのでそちらをご参照いただきたい。

今後のこの「CD等の感想」ページはどのようなものにするか、現在検討中である。



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